話は遡り、消防署に民有地を無償で訓練に使っていいですよ。から始まります。
以下、その時の動画です。
その後、札幌市中央区災害防止協力会の防災訓練が、野田工業敷地内で行われました。
凄い数の会社が来るので、アクテスの隊員に勿論、日当ありで手伝って頂きました。
防災訓練の数日前から現地で入念な打ち合わせをしました。
「車は多分100台近くくるので…」
「ならこうしたほうがいいんじゃないか。」
「無線は届くのか」
駐車場警備では、お客様の安全を守ることが最優先です。
駐車場内での事故を防ぐためには、車や人の動きを常に確認し、危険を察知して早めに対処することが求められます。たとえば、狭い駐車場でのバック誘導や、歩行者と車の交差する場所での注意喚起など、瞬時の判断力が必要です。今回は事前打ち合わせで突発的に決めた駐車場の為、事前準備に3日間を使い周知し、現地に足を運んで確認しました。
駐車場警備は、単に車を誘導するだけではありません。
お客様とのコミュニケーションも大切な要素です。
特に混雑している時や、駐車スペースが限られている状況では、お客様に待っていただくことや、他の場所に案内することもあります。
この時、イライラしているお客様に対して、冷静に対応し、納得していただくためのコミュニケーションスキルが求められます。
ビートルズのCDジャケットみたいでいい写真ですね。
防災訓練当日…緊張と期待が入り混じる瞬間
K氏
「業務内容は頭で分かっているつもりでしたが、実際に現場に立つと一気に緊張感が押し寄せてきました…制服を着て、警笛を手にした瞬間、周囲の視線を感じ、自分の責任の重さを改めて実感してます…」
K氏はこのように最初は緊張してましたね。
A氏
「緊張はするものの、この仕事は誰かの安全を守る大切な役割。次回からは、少しずつ冷静に、そして的確に仕事をこなせるよう、本日も努力していきたい」
A氏は今までの経験からかポジティブでベテラン感が感じられます。
S氏
「最初はみんなそうだよ。大事なのは焦らず、相手の動きをよく見ること。自分のペースで大丈夫だから」
S氏の居るだけで安心感は素晴らしいですね。
H氏
「初めて車を誘導するときは心臓がバクバクでした。慣れていない動きや緊張感で少しぎこちなさが出てしまいましたが、先輩のアドバイスを思い出しながら、なんとか誘導を無事に終えることができました。その瞬間、少しだけ自信がついた気がしました。」
と、早めに来た関係車両のお陰でふっきれたH氏の計4名で駐車場警備を本格的にスタートした。
残暑厳しい炎天下の元、車の数は増え続け、時間が経つごとに彼らの顔には少しづつ疲労の色が見えてきます。
それでも、混乱を避けるために冷静に対応し、迷い込んだ車に親切に道を教える場面も見られます。
無線で「お疲れさまです、少し落ち着いてきましたか?」と声をかけると、彼らは一瞬だけ微笑み、「いや、まだまだこれからだよ」と軽く肩をすくめて再び集中モードに戻ります。
駐車場の警備がようやく終わり、日が少し落ちて風が少し涼しく感じられる時間になった。車の波も引き、駐車場は静寂に包まれる。警備員は最後の車が出るのを見届け、少し深呼吸をして周りを見渡す。
疲れた様子ではあるが、彼の目には安堵の光が宿っている。赤い誘導棒を静かに腰のホルダーに戻すと、制服のポケットからタオルを取り出し、額の汗を拭きながら、空を見上げる。「よし、今日も無事に終わった」と、自分に静かに言い聞かせるように呟いた隊員もいた。
足取りは疲れているはずなのに、その背中にはどこか誇りが漂っている。任務を全うした者だけが持つ落ち着きと自信だ。駐車場のゲートから離れ、静かに歩き出す彼の後ろ姿は、静かな日差しに溶け込みつつも、頼もしい存在感を放っている。
ふと振り返り、最後にもう一度駐車場を確認すると、彼らは軽く手を上げて「お疲れ様」とつぶやくように誰かに挨拶をし、自分たちの車に向かって颯爽と歩いていった。